【デジ絵本レビュー】とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室
とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室は、デジ絵初心者でもつまづきにくい良書です。
とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室(Amazon商品ページ)
買って良かったです。
- クリスタの基本的な使い方が分かる
- 4種類の塗り方が分かる
- デジ絵の練習に使いやすい
初心者が最初に購入すると良い本です。
デジ絵の練習に使いたおせる、実用的な本です。本の帯に「やさしく解説」と書かれているので、クリスタの細かい使い方ばかり丁寧に書かれていて実用的な内容は無いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、そんなことは全くありませんでした。
言い方に怨念を感じる…。
※管理人はhow to本の購入に何度も失敗しています。
この記事のタイトルイラストも、本を見ながら描きました。
参考にした塗り方は「アニメ塗り」です。
管理人の過去のイラストと比較してみます。
クリスタの使い方が分からなくて「とりあえず塗っていた」時期のイラストはこちら。
デジ絵っぽさは皆無ですね。
5か月後と約1年後のイラストはこちら。
1枚目よりデジ絵っぽい!
2022年4月ころ、ブラシのカスタマイズをして塗りやすくなりました。
その後、2022年5月ころから本を使って塗りの練習をしています。
わたしが塗りの練習に使った本が、
4か月間(2022年5~9月)に8枚のイラストを描きました。
実際に本を使って練習した経験から、
初心者におススメできるポイントと、イマイチな点を、正直にレビューしますね。
初心者が最初に購入すると良い本
「とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室」を初心者におススメする理由は、
クリスタの基本操作からメイキングまで丁寧に解説されているからです。
1冊で4種類の塗り方が分かるのもお得です。
書籍で解説されている塗り方
- アニメ塗り
- ブラシ塗り
- グリザイユ画法
- グラデーションマップ塗り
特に、グリザイユ画法とグラデーションマップ塗りは必見です。
グレーの下塗りに鮮やかな色を重ねる方法を本の手順に沿って練習できます。
わたしは「これが知りたかった!」と感激しました。
最初にクリスタの基本操作がまとめられている
本の冒頭にクリスタの基本操作がまとめられています。
これがとても大事で、初心者さんは最初に確認するべきです。
お絵描き本によっては、基本操作がすっとばされている場合があるからです。
分からない機能に出会うたびにネットで調べるのは時間がかかります。
唯一、残念なのは、
下のレイヤーでクリッピングの設定場所が大きく紹介されていない。
ことです。
必ずといっていいほど使う機能なのですが、
一覧で紹介されているだけなので、初心者さんが迷ってしまうかもしれないと感じました。
紹介すらされず、作画工程の中で当然のように出てくる本もあるので、一覧にあるだけでも親切なのですが…。
下のレイヤーでクリッピングはレイヤーパレットのショートカットで設定します。
本当によく使う機能です。
管理人の失敗談
わたしの失敗談なのですが、
「とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室」を購入する前に、
Amazonでレビュー「高評価」の別のお絵描き本を利用しました。
結果は、本の内容についていけませんでした。
自分のレベルに合わなかったんです。
わたしがついていけなかった本は、
- ある程度慣れてから利用するとレビュー通りの良書
- レベルに合わない場合は美麗イラストの鑑賞用にできる
- ダウンロード特典がある
ネット上で、「初心者におススメの書籍」として紹介されているのを見かけるのですが、
中級者向けの本だと思います。
レイヤー構成ってなに??フォルダーってどう使うの??という状態で利用すると、
9ページ目からつまづきます。
わたしはプロ絵師さんの複雑なレイヤー構成を見て、
「クリスタ難しすぎない…?」と心が折れました。
さらに11ページ目から、
下のレイヤーでクリッピングされたレイヤーが出てくるのですが、
下のレイヤーでクリッピングする方法の説明はありません。
いやいやそんなまさかw
ガチだから…。
マジか…。
分からないことだらけで涙目になりました。
この本が初心者向けと言う人は、絵を描いていない人か、実際に中身を読んでいないか、初心者だった自分を忘れてしまったのだと思います。
機能を1つ1つ調べながら上達を目指すのも1つの方法ですが、
最初から基礎を学べる本で練習した方が効率的です。
ある程度クリスタの操作やデジ絵に慣れてから利用すると、レビュー通りの良書だと思います。
わたしも、デジ絵に慣れたら再チャレンジする予定です。
下書きから完成まで順を追って確認できる
下書きから完成まで順を追って確認できます。
本の手順を確認しながら練習しやすいです。
説明も丁寧で、たとえば塗り方の説明画像には、
唯一、残念なのは、
本の手順通りに作業してもうまくいかない所があることです。
わたしはブラシ塗りのメイキング手順の中で、
本の手順通りに合成モードを指定してもうまくいかない所がありました。
例えば66ページの影の境界部分の彩度を上げる手順です。
本の手順通りにレイヤーの合成モードを「覆い焼き(発光)」にすると、影が白く飛んでしまいます。
色々試した結果、合成モードを「オーバーレイ」にして、レイヤーの不透明度を調整すると作例に近くなりました。
レイヤーの不透明度は50%にしています。
合成モードの指定がうまくいかないところは1か所ではなく、
ブラシ塗りから練習をはじめた初心者さんが挫折してしまうかもしれないと感じました。
本の手順でうまくいかない場合、
合成モードを「オーバーレイ」にすると作例に近くなります。
背景の描きかたも教えてくれる
キャラクターの塗りと同じく、背景の描き方も分かりやすく書かれています。
ガラステーブルの質感表現など興味深かったです。
ダウンロード素材を練習に活かしやすい
指定のダウンロード素材があります。
サポートサイトでダウンロードできる素材
- 作例イラストファイル
- 線画,下塗りファイル
- バリエーションのイラストファイル
- ペン,ブラシファイル
- カラーテンプレートファイル
クリスタ公式サイトでダウンロードできる素材
- グラデーションマップ塗りに使うグラデーションセット
お絵描き本は、購入特典のダウンロード素材も魅力の1つですよね。
数あるお絵描き本の中でも、
「とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室」のダウンロード素材は
デジ絵の練習に活かしやすいです。
線画,下塗りファイルがめちゃくちゃ親切です。
線画,下塗りファイルは、お手本のイラストの下塗りまでが終わったファイルです。
「下塗りまでが終わったファイル」というのがポイントで、
ファイルをクリスタにドロップするだけで、本の手順に沿って塗りの練習ができます。
実用的で素晴らしい特典!
唯一、残念なのは、
特典ブラシの「なじませ筆」を使いこなすのが難しかったことです。
練習には別のブラシを使いました。
2024年追記
メインブラシを上手く使えなかった原因は、管理人の筆圧設定でした。
盲点でした…orz
本を使って練習した結果
わたしは「とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室」を使って8枚のイラストを描きました。
練習期間は2022年5月~9月の4か月です。
描いたイラストはブログ記事のタイトルイラストに使っています。
練習の結果を振り返りつつ記事のリンクをまとめました。
アニメ塗りの練習結果
最初に練習したのは「アニメ塗り」です。
本を見ながら悪戦苦闘しましたが、
デジ絵っぽいグラデーションの使い方が分かったのが一番の収穫でした。
この記事のタイトルイラストもアニメ塗りです。
ブラシ塗りの練習結果
次は「ブラシ塗り」を練習しました。
本のメインブラシ「なじませ筆」を使おうと頑張ったのですが、
どうしても使いこなせず、別のブラシを使いました。
メインブラシが使えなかったこともあり、練習は1枚です。
グリザイユ画法の練習結果
ブラシ塗りの次はグリザイユ画法に挑戦しました。
本の手順通りに塗ったらグレーの下塗りに鮮やかな色を重ねられて、本当にびっくりしました。
色の調整もしやすかったです。
グリザイユ画法のためにこの本を購入しても損はないです。
グラデーションマップ塗りの練習結果
最後はグラデーションマップを使った塗りを練習しました。
グリザイユ画法と同じく、
グレーの下地に鮮やかな色を重ねる方法が目からウロコでした。
グラデーションで微妙な色も簡単に表現しやすいです。
グラデーションマップだけでキャラクターを塗ることもできると分かり、
グラデーションセットの自作にも挑戦しました。
1冊で4つの塗り方を練習できてお得でした!
初心者が一番最初に購入すると良い本です。
買って良かったです。
とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室(Amazon商品ページ)
ではまた!