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線画だけ色収差したい!
ポイントを押さえれば誰でも簡単にできるので紹介するね。
線画だけ色収差・RGBずらしぽく見せると線の色が複雑に見えます。
この記事のタイトルイラストも線画だけ色収差・RGBずらしっぽくしました。
加工した後のほうが線がはっきりしてる…?
拡大するね。
線がはっきりしてるのと、ちょっとブレてる?
そう。線だけ色収差(RGBずらし)っぽくしてるんだ。
線画だけ色収差っぽくすると「やりすぎ感」が控えめになります。
クリスタをどう使ったのか書いて行きますね。
線画だけ色収差・RGBずらしぽく見せる準備は2つです。
これだけ押さえればあとは簡単です。
線画だけ色収差・RGBずらしぽく見せるために線画のレイヤーを複数コピーします。
線画だけコピーするために色塗りのレイヤーと分けておきます。
レイヤーのコピーはレイヤーパレットの新規ラスターレイヤーのアイコンで簡単にできます。
①コピーしたいレイヤーを選択します。
②選択したレイヤーをアイコンまで移動してドロップします。
アイコンにドロップしたレイヤーの上にレイヤーのコピーが追加されます。
画像の例はラスターレイヤーを使っていますが、ベクターレイヤーでも操作は同じです。コピーしたいベクターレイヤーを「新規ラスターレイヤーを追加」アイコンにドロップします。
線画だけ色収差・RGBずらしぽく見せるために線画のレイヤーを拡大縮小します。
拡大縮小で線画が劣化しないように線画をベクターレイヤーに描いておきます。
線画をラスターレイヤーに描いていると、線画を縮小して拡大すると線が劣化します。
ベクター線は縮小してから拡大してもキレイだね!
かなり差があるよね。
線画だけ色収差・RGBずらしぽくする手順は以下です。
①から③の手順は、追加する色の数だけ同じ作業をします。
④と⑤の手順はイラストの仕上がりを見ながら必要に応じて作業します。
詳しい手順を書いて行きますね。
作業前のレイヤー構成は以下です。
わかりやすいように塗りのレイヤーを1枚にしていますが、複数のレイヤーに分かれていても大丈夫です。
塗りのレイヤーの上に線画のレイヤーがある状態からスタート。線画はベクターレイヤーです。
ベースの線画の色を変更します。
今回はベースの線画の色を赤茶色にしました。
使った色は
R110
G63
B63
です。
RGBカラーパレットの「RGB」それぞれに値を入力すると同じ色ができます。
メインカラーの色を変えておきます。
ベースの線画のレイヤーを選択した状態で、
編集メニューの「線の色を描画色に変更」をクリックします。
編集メニューは画面上部のメニューバーにあります。
①ベースの線画のレイヤーを選択して、
②新規ラスターレイヤーのアイコンにドロップします。
コピーした線画の色を変えます。
色は青系を選びます。
使った色は
R0
G72
B161
です。
コピーしたレイヤーを選択した状態で、
編集メニューの「線の色を描画色に変更」をクリックします。
編集メニューは画面上部のメニューバーにあります。
コピーしたレイヤーを選択した状態で、
「編集」メニューの「変形」の中にある「拡大・縮小」を選びます。
編集メニューは画面上部のメニューバーにあります。
ガイド線の□を少し左上にひっぱります。
線を左上方向にちょっとずらす感じです。イラスト全体を見ながらいい感じにずらしてください。
「確定」をクリックして変形を確定します。
青い線のレイヤーの不透明度を変更します。
今回は値を20にしました。
微妙に薄い青が入って影のようになりましたね。
増やしたい色の数だけSTEP2からSTEP4を繰り返します。
今回は赤系の色を追加しました。
追加した色は
R240
G8
B0
です。
①STEP2の手順でレイヤーを追加します。
②STEP3の手順で線画の色を変えます。
③STEP4の手順で線をずらします。
赤系の色はガイド線の□を少し右下にひっぱりました。
④レイヤーの合成モードを変更します。
赤系の線画のレイヤーを選択した状態で「通常」をクリックします。
レイヤーの合成モードを「焼きこみ(リニア)」にします。
これで線画だけ「色収差・RGBずらし」ぽくする手順は終わりです。色の数や加工の強弱などアレンジしてみてください!
今回は線画だけ色収差・RGBずらしぽく見せる方法を紹介しました。
準備のポイントは2つです。
手順をおさらいすると、
コツをおさえれば簡単です。
今回、アニメ塗りの手順を参考にした書籍は「とことん解説!キャラクターの「塗り」入門教室」です。
わたしが今イラストの練習に使っている本です。
タイトルイラストの仕上げ加工は別の記事に書いています。
よかったらこちらもどうぞ。
ではまた!