【デジ絵本レビュー】真・キャラ塗り上達術 完全版
真・キャラ塗り上達術は、「使える」カスタムブラシが多い良書です。
プロ絵師の技を完全マスター 真・キャラ塗り上達術 完全版(Amazon商品ページ)
この記事のタイトルイラストも本を見ながら描きました。
クリスタの色々な使い方が分かって面白かったです。
ただ1つ注意があって、
真・キャラ塗り上達術は中級者向けの本です。
注意点もふくめて実際に使った感想を正直に書きますね。
真キャラ塗り上達術を使った練習の道のりと効果
わたしは 真・キャラ塗り上達術 を使って11枚のイラストを描きました。
練習期間は6か月(2023年9月~2024年3月)です。
1か月に約2枚のペースだね。
練習の成果を確認するために、過去のイラストと比較してみます。
ぜんぜん違う!
2021年11月のイラストは、管理人が「デジ絵ワカラナイ」と思っていた時期に描きました。
真・キャラ塗り上達術で練習したイラストと比べると…。
練習の効果の高さがよく分かるね。
買って良かった!ですわ。
ただ1つ注意があって、
初心者さんは、真・キャラ塗り上達術で練習する前に初心者向けの本で練習すると良いです。
わたしは昔「自分のレベルに合わない本」を利用した結果、本の内容についていけませんでした。
わたしが挫折した本は、真・キャラ塗り上達術の前作「プロ絵師の技を完全マスター キャラ塗り上達術」です。
分からないことだらけで涙目になりました…。
結局、初心者向けの本を購入して2022年5月~9月に練習したあと、
2023年9月~2024年3月に真・キャラ塗り上達術で練習しました。
1冊目から2冊目までに1年間のブランクがあるね。
新しい仕事の準備がありまして…orz
管理人のリアルの事情はさておき、
ブランクがあっても練習の効果アリ!と感じています。
真・キャラ塗り上達術は中級者向けの本
冒頭にも書きましたが、
真・キャラ塗り上達術は中級者向けの本です。
「デジ絵ワカラナイ」と感じる初心者さんは、初心者向けの本と一緒に買うのがおススメです。
はじめの1冊におススメの本
初心者向けの本と一緒に購入すると、
- 真・キャラ塗り上達術でモチベーションを上げつつ、
- 初心者向けの本で効率の良い練習ができます。
わたしは初心者向けの本で練習してから真・キャラ塗り上達術を買いましたが、2冊同時に買ったほうが「お絵描きの練習をもっと楽しめた」と思います。
購入特典の作画ファイルをPAINTで開くだけでも勉強になるからです。
- 好きなイラストレーターさんが解説陣にいる
- プロの作画ファイルが見たい
…人は迷わず買い!です。
クリスタの使い方に慣れるまで鑑賞用にするのもアリです。
10名のイラストレーターの作画ファイルが秀逸
真・キャラ塗り上達術を買って良かった1番のポイントは、購入特典の作画ファイルです。
真・キャラ塗り上達術の購入特典は4つです。
- カスタムブラシ
- カスタムカラーセット
- レイヤー別完成イラスト
- 練習用線画
中でも③のレイヤー別完成イラストは、
「必ず1度自分のパソコンで開く」ことを強くおススメします。
- レイヤー構成が分かる
- 描きこみ具合が分かる
プロ絵師さんの複雑なレイヤー構成を1度見ておくと、
自分がデジ絵を描くときに「レイヤー」を意識するようになります。
この「意識の差」がとても大切だと思います。
描きこみ具合が分かるのも魅力です。
作画ファイルをPAINTで開くと拡大縮小して細部まで鑑賞できます。
しっかり描くところと描かないところのバランスをチェックできます。
絵の練習をしているときって、全体を同じように描きこみがちになりますよね。
しかし力を入れる部分と抜く部分の差がないと、
いちばん見せたい部分が目立たず、「こなれ感」のないガチガチの絵になります。
もちろん自分の絵のことです…orz
自分に一番刺さってて草。
特典ファイルをPAINTで開いて見ると、
- 顔に目がいく工夫がされている
- 線や塗りが雑でも全体が良く見える
…など、勉強になります。
カスタムブラシとカスタムカラーセットが優秀
真・キャラ塗り上達術 は、
特典のカスタムブラシとカスタムカラーセットも優秀です。
どちらもPAINTにドラッグするだけで使えます。
カスタムブラシは公式サイトに無料の素材がたくさんあるのですが、
たくさんありすぎてどれをダウンロードしていいか分からないですよね。
真・キャラ塗り上達術のカスタムブラシは使いやすいものが多いです。
練習で使って気に入ったら自分のメインブラシにするのもアリです。
カスタムカラーセットは、
「影色をどう選んだらいいのか分からない問題」を優しく解決してくれます。
初心者さんが必ずぶつかるやつ…。
「全工程の解説はない」点は注意
真・キャラ塗り上達術 には、
作例イラストの作画の【 全工程の解説はない 】点は注意です。
作例は基本的に6つの要素で構成されています。
- PAINTの設定
- 肌の塗り
- 髪の塗り
- 服の塗り
- 瞳の塗り
- 仕上げ
作例によって②以降の順番が変わったり、要素が増えたりします。
「キャラ塗り」のタイトル通り、
- 背景の解説はほぼありません。
- 各要素の解説も「瞳の塗り」以外は部分的です。
例えば「肌の塗り」の説明に「顔」「首」「手」があっても「脚」はなかったり、
「服の塗り」の説明に「装飾品の塗り方」はなかったりします。(作例によります)
10名もの絵師さんの作例が1冊にまとまっている本なので、それぞれの作例に割り当てられるページ数に限度があるのは仕方がないですね…。
「作例と同じイラストが誰でも描ける本ではない」と知った上で購入しましょう。
それでも「買って良かった」です。
真・キャラ塗り上達術で練習した結果
わたしは 真・キャラ塗り上達術 を使って11枚のイラストを描きました。
練習期間は2023年9月~2024年3月の6か月です。
描いたイラストはブログ記事のタイトルイラストに使っています。
練習方法は、
- 自分で線画を描く
- 本の手順を見ながら塗る
線画を自分で描くと線画の練習もできるからです。
自分の好きな作品を二次創作して本の手順で塗るのも楽しそうだね。
塗りの練習だけしたい場合は購入特典の線画を利用すると良いですよ。
ここから下は練習の結果を振り返りつつ、記事のリンクをまとめていきます。
練習1枚目-銀髪の少年
練習1枚目は銀髪の少年を描きました。
本の手順のおかげで柔らかい印象のイラストが描けました。
肌や髪、服のシワを柔らかく描く方法が分かったのが1番の収穫でした。
線画を周りの色と【繊細に】なじませる方法も書かれていました。
こなれ感のある色トレスがしたい人は必見です。
練習2枚目-髪をゆわく女子
練習2枚目は髪をゆわく女子を描きました。
服のシワを描きすぎたのですが、本の手順のおかげで顔にも目が行くイラストが描けました。
10ある作例の中で1番「解説のバランスが良い」と感じた作例です。
瞳の描きこみの説明が多いのですが、イラスト完成の最初から最後まで要点が網羅されています。
練習3枚目-髪をかきあげる男子
練習3枚目は髪をかきあげる男子を描きました。
逆光の描き方は必見です!
レイヤーマスクやレイヤーの合成モードの使った逆光の表現は、デジ絵ならではです。
初心者さんは自力で思いつかない方法だと思います。
お布施をして先人の知識をありがたくいただきましょう。
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キラキラした装飾のついたドレスを着た女の子が作例なので、
ラメや宝石の描き方も簡単に解説されています。
練習4枚目-マスカラを塗る女子
練習4枚目はマスカラを塗る女子を描きました。
この記事のタイトルイラストも4枚目の作例を見ながら描きました。
説明に含まれない部分が多いので、お手本イラストのファイルをPAINTで開きながら練習しました。
- 顔の塗りの説明に「口の塗り方」がない
- 服には装飾品が多いが「装飾品の塗り方」の説明はない
…など。
練習5枚目-イスに座って本に目を落とすおじさま
練習5枚目はイスに座って本に目を落とすおじさまを描きました。
デジ絵で初めて理想の服のシワが描けました!
肌のリアルさを友人に褒められてムフムフしたのも良い思い出です。
すべて、作例のカスタムブラシのお陰です。
全体に光の色を乗せてから描く手順も必見。
イラスト全体の色みに統一感が出ない…と悩む人は練習の価値ありです。
買って良かったです。
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練習6枚目-炎を出す魔女さん
練習6枚目は炎を出す魔女さんを描きました。
「目にかかった髪を透かす方法」が1番の収穫でした。
ストライプのスーツを着たイケメンが作例なので、
カッコいいスーツが描きたい!人は必見です。
特に「肘と胴の距離感を出す方法」の作例がとてもキレイで眼福です。
練習7枚目-温かい飲み物でまったりするおじさま
練習7枚目は温かい飲み物でまったりするおじさまを描きました。
作例のクールな雰囲気を無視して好きに描きました。
露出多めの女子が作例なので、
女子のおなかを魅力的に描きたい!人は必見です。
練習8枚目-お掃除中の女子高生
練習8枚目はお掃除中の女子高生を描きました。
「乗算レイヤーを使った影の塗り」をたっぷり練習できました。
メガネの制服女子が作例なので、
魅力的な女子高生を描きたい!人は必見です。
練習9枚目-発光する妖精の少年
練習9枚目は発光する妖精の少年を描きました。
濃い鉛筆ブラシを使った塗りと、RGBノイズを使った仕上げ方法が面白かったです。
個人的に、デジ絵を描くのが楽しくなる作例だと感じました。
練習10枚目-イチゴと妖精女子
練習10枚目はイチゴと妖精女子を描きました。
カスタムブラシが優秀!でした。
サッと塗るだけで雰囲気が出るブラシが欲しい人は必見です。
線画に作例を合わせにくかった(管理人のミスです)ために細かい描きこみができなかったのですが、繊細で透明感のある水の精の描き方が解説されていて面白かったです。
全体を振り返ると、 真・キャラ塗り上達術 は
実用的なカスタムブラシが多い良書でした。
買って良かったです!
中級者向けの本ですが、クリスタの使い方に慣れるまで鑑賞用にするのもアリかと(^∀^)b
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参考になったら嬉しいです。
ではまた!