人と比較してしまう人へ。劣等感と優越感に左右されにくい考え方
人と比較してしまうのが苦しい…。
わかります。
わたしも自分と他人を比較することがあります。
家族や友人、パートナーなど身近な人と比較したり、
全く知らない人と比較したり。
他の人に聞いてみると「自分もそうだよ~」という人も多いです。
他人がいる以上、人と比較することもあるのは自然です。
しかし「人と比較してしまう」と言うと、マイナスのイメージがありますよね。
人と比較すると嫌な気持ちになるし…。
分かります。
わたしも人と自分を比較して嫌な気持ちになったことがあります。
なぜわたしが嫌な気持ちになったか思い出してみると、
人と自分を比較して劣等感を持ったり優越感を持ったからでした。
劣等感と優越感に左右されなければ楽なのに…。
本当にその通りです。
わたしは悩み相談をよく受けるのですが、
人と比較してしまうことに悩んでいる人がけっこういます。
冒頭に書きましたが、
他人がいる以上、自分と人を比較するのは自然なことです。
人との比較に「悩んで」いる人の相談を聞くと、
- 相対評価で人の価値が決まると信じている
- 価値観のモノサシが人との優劣になっている
と感じます。
考え方を変えたら楽になりそう…。
と、思うのですが
価値観は人それぞれなので、無理に変える必要はありません。
ただ、
「辛い」「変わりたい」と思っている人が苦しむのはわたしも苦しいです。
考え方のひとつとして、
わたしが劣等感と優越感に左右されにくくなった理由と考え方を書きますね。
納得できるところがあれば参考にしてください。
・劣等感と優越感を不快に感じる理由
・なぜ劣等感と優越感を持つのか
・劣等感と優越感に左右されない考え方
劣等感と優越感、どちらも不快な気分になる
はじめに、劣等感と優越感を持つと不快になる理由を整理します。
わたしは劣等感と優越感を持つと、どちらも不快な気分になります。
基本的に人と競争したくないです。
競争してもいいですが、しなくてもいい競争はしたくないです。
自分が負けるのが嫌なんでしょ。
嫌ですねえ…。
勝てるように努力したらいいじゃない。
勝負するなら勝ちたいけど、人に勝つために努力するのが嫌。
えぇ…。
劣等感を不快に感じる理由
わたしが劣等感を不快に感じる理由は、
劣等感を持つと自分に価値がないように思えてしんどいからです。
負けて悔しいなら努力して人に負けなければいい!という考え方も苦手です。
おっしゃる通りだとは思うのですが…。
努力するのはいいけど、人に負けないために努力するのが嫌なんです。
人に負けないことが目的になっているからです。
勝ち続けないと自分を保てないってしんどいじゃないですか。
自分よりできる人なんて山ほどいますし。
勝ち負けで自分の価値が決まるのは不安定だと思うんです。
もっと安定した価値のために努力したい。
勝ち続けないといけない場合、負ける不安も大きくなります。
もし負けたら勝てない自分を肯定するために
自分よりできない人を見つけてマウントを取るかもしれません。
そんな自分に気付いて嫌になるのも面倒です。
優越感を不快に感じる理由
じゃあ勝てればいいのかというと微妙です。
わたしは優越感を持つのも苦手だからです。
人と比べてここが勝ってる!とかあの人よりマシだな~と思うことがあるのですが、
別にそんなこといちいち思わなくて良いのに
自分ほんと人間が小さいな…とか、性格わるいな~…と思って嫌になります。
自分より劣る人を下に見るのは当然じゃない?
それ、本気で言ってる!?(この人しんどいな…。)
そういう考えもあるとは思いますけど…。
なぜ劣等感と優越感を持つのか
そもそもなぜ劣等感と優越感をもつのでしょうか。
たとえば丸い箱と四角い箱があるとき、
「丸いな…四角いな…」と思った時点で比較しているのですが、
丸い、四角い、は事実であって優劣ではないです。
では自分が丸だとして、四角に劣等感を持つとしたらなぜなのか。
下の2つの理由のどちらかでは?と思います。
・世間的に四角が良いとされている
・「四角が優れている」と自分が思っている
四角が「良いものだ」「価値がある」と思っているから、
丸い自分を劣っていると感じる。
つまり価値観ですね。
しかし、まだ少し腑に落ちません。
「存在価値観のモノサシ」がしっくりくる
丸より四角が優れているという価値観があったとしても、
「自分は丸いな」とだけ思うこともできるはずです。
たとえば「勉強できるのは良いこと」と世間的に思われているとして、自分も「勉強はできたほうが良いよな」と思っているとします。自分と99人の合計100人が試験を受けて自分が100位だった場合「100位だった」とだけ思わずに「100位だった自分は劣っている、ダメだ」と強烈に思うのは何故なのか。
たとえば「痩せている方がいい」と世間的に思われているとして、自分も「痩せている方がいいよな」と思っているとします。自分が標準体重の場合に「自分は標準体重だ」とだけ思わずに「痩せなければならない」と強烈に思うのは何故なのか。
「100位だった」「標準体重だ」は「事実を認識しているだけ」です。
「劣っている、優れている」と強く感じる場合は、
「人としての価値」をそこに見ているからではないでしょうか。
言わば「存在価値観」です。
試験の例だと学力の相対評価で人の価値が決まると信じている、体重の例では美醜で人の価値が決まると信じている感じがします。
「人と比較してしまうことが苦しい」「自分を変えたい」場合、
存在価値観のモノサシを壊すか、変えるか、やわらかくする必要がありそうです。
ではどうしたら良いのでしょうか。
劣等感と優越感に左右されない考え方
存在価値観のモノサシに手を加えるために、
モノサシがどこから生まれたのか考えてみます。
悩み相談を受けていてモノサシの発生源として多いのは「親」です。
たとえば学歴至上主義の親御さんの教育の中で、
「勉強ができないと親に認められない」「愛されない」つまり、
「勉強のできない人間には存在価値がない」という刷り込みができているパターンです。
学歴を信じるのも自由ですし、教育に力を入れるのも素晴らしいのですが、
子供が苦しんでは本末転倒です。
他人(親)を変えるのは難しい(できても時間がかかる)ので、
自分でできることを考えます。
いろいろな価値観に触れる
いろいろな価値観に触れるとモノサシが柔らかくなる可能性があります。
モノサシを変えたい、変わりたいと思っていたらチャンスです。
変わりたいと思う土台がないと価値観は変わりにくいです。
いろいろなコミュニティに参加すると良いのですが、
けっこうメンドクサイですよね。
そんなときは本に頼りましょう。
あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。(Amazon商品ページ)
ポジティブ過ぎてつい笑ってしまう本です。
わたしの価値観も書いておきますね。
価値観の例
わたしは学歴にあまり価値を感じません。
高学歴の人は「興味のない分野まで幅広く暗記できてすごいな」と思います。
自分のテストの点数が良いと嬉しいですが、それだけです。
自分に学歴がないからかもしれません。というか、学歴に価値をあまり感じないから学歴がないのかもしれません。
わたしは大学に行っていないどころか高校も出席日数ギリギリだったので、
学力は中卒レベル(も怪しい)です。
自分に学歴は確実にないですが、
劣等感はあまり感じないです。
学歴で人間性はわからないからです。
あと、今現在に特に不満がないのも大きいです。
ご飯が食べられているし自分で稼ぐこともできるし最愛のパートナーがいて気の合う友人もいます。絵を描くのもゲームも楽しいしブログも始めました。仕事に熱すぎてコミュニティーから大体スピンアウトして【結局無職になりがち】な自分の残念なところも、めちゃくちゃ面白くはないけどときどき笑いが取れる自分の性格も、絶世の美形ではない自分の容姿も愛嬌があって好きです。
自己肯定感高杉。
外見の価値もあまり大事にしていません。
美しいモノが好きなので美人は男女問わず素敵だと思うのですが、
性格が悪ければ近くにいたくないですし、
この人お金かかりそうだなと思います。
わたしは思いやりのある人が好きです。
人には色々な価値観があるということですね。
自活と自立を目指す
モノサシの発生源が親の場合は、自活と自立を目指すと解放されやすいです。
自活とは、親や他人から金銭などの援助を受けずに自分で生活できることです。
自立とは、親や他人からの支配や助けを受けず、人に依存せずに存在できることです。
学生さんの場合自活は難しい場合があるので、
自立を考えると良いです。
自活と自立について別の記事に書いているので良かったら参考にしてください。
まとめ
わたしが自分と人を比較して嫌な気持ちになる…のは劣等感と優越感のせいです。
劣等感と優越感に悩まされないために、積極的に競争に参加しないようにしています。
劣等感や優越感が生まれるのは、自分の価値観が原因のようです。
劣等感や優越感に振り回される人は、
人の存在価値が左右される(と自分が思い込んでいる)
「存在価値観のモノサシ」を攻略しましょう。
モノサシを壊すか、変えるか、やわらかくすると良いです。
親から刷り込まれたモノサシの場合は自活と自立が有効です。
モノサシがどこから生まれたのか分からない場合は、
いろいろな価値観に触れて視野を広げると良さそうです。
小難しいことばかり書いたので、
ここまで読んでくれたあなたはポジティブ過ぎてつい笑ってしまう本が数倍面白くなっているはず。
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笑いの力は偉大ですよね。
辛い思いが和らぎますように。
※小難しい記事です。
ではまた!