「一見、いい人」が一番ヤバイ【感想】あるある事例の多い反省にも役立つ本
「一見、いい人」が一番ヤバイ…。
ドキッとするタイトルですよね。
心理カウンセラーの下園壮太さんの本です。
タイトルに惹かれ、
Kindleアンリミテッドで読み放題(2022年7月時点)だったので読んでみました。
感想は、
あるある事例の多い反省にも役立つ本。
です。
・なぜ、あの人といると疲れるのか
・「一見、いい人」はサイコパスより手ごわい相手
・被害を誰かに相談しても共感を得られにくい
・「自分が悪いのかも…」と思ってしまう
・一見、いい人のタイプ別対処法
・自分もヤバイかも?
ちょっとでも興味を引かれたあなたは読んでみると面白いかも。
もしかしたら、
自分のストレスの原因はこれか!と納得するかもしれません。
読みやすい文章で書かれていて気楽に読めました。
おそらく読んで損はないです。
本の中にもドキッとする見出しが多い
「一見、いい人」が一番ヤバイは、タイトルがいいですよね。
「どういうこと!?」「自分もヤバイかも!?」と思ってしまいます。
わたしも一見いい人だからな…。
自分で言う時点で性格はお察しだね。
おっしゃる通りですわ。
本の中にもドキッとする見出しが多いので、気になる見出しだけ読むのも良いですね。
わたしが「ここを読んでみたい!」と思った見出しは、
・「一見、いい人」はあなたの何を奪うのか
・長所と短所は表裏一体
・第一印象が良すぎて「ギャップ」が大きい
・周囲に被害を共感してもらいにくい
・「一見、いい人」が有能な場合も疲れる
・現代では「人間関係」が最もエネルギーを食う
・感情と仲良くなれる人こそ、大人
・「一見、いい人」もまた、必死で生きている
・大人の心は「柔軟」で「しなやか」
・「悩み過ぎる体質」は変えていける
です。
特に「第一印象が良すぎて「ギャップ」が大きい」は、あるあるだな~と感じました。
自分の友達で長く付き合ってる人は、「最初は嫌いだった人」が多いのですよね。
どういうことだってばよ…。
パートナーは別だけど、友達は「最初は嫌いだった人」が多いわ。
ぶっちゃけすぎ。
第一印象が良い人はその後の付き合いが減点方式になるけど、嫌いな人は加点方式になるからだと思う。
事例が読み物として面白く、反省の役に立つ
「一見、いい人」が一番ヤバイは、事例と対処法が読み物として面白いです。
本の中で紹介されている事例の数は12です。
・やたらとものをくれるけど、本音が怖い女友達
・「あなたのことが心配なの」と尽くすおば
・任せっぱなしで責任は取らない上司
・テンション高くて疲れるキラキラ女子
・人の悪口ばかり言うディスり子さん
・愚痴ばかりのグチグチさん
・自分のがんばりを部下にもおしつける上司
・秘密を吹聴するスパイ女子
・正論しか通じない上司
・滅入っている自分を追い込むコーチング上司
・天才肌だが振り回してくる人たらし上司
最初から「自分の話じゃん!?」と思いました。
それってもしかして…。
もちろんヤバイ人のほう。
わたしは深く考えずに人にものをあげます。
特にゲーム内で自分が作った回復アイテムなど、リアルマネーのかからない消耗品をばらまきます。
消耗品だし、ゲーム内で買うと高いし、作るの時間かかるし、よく使う人ならもらって損はないよね!
と思っていたのですが…。
- もらいっぱなしで気まずい
- お返しをしなくてはというプレッシャー
- もしかして他の何かを期待されているのか…と悩む
- 会う事すら憂鬱に感じる…
- 好意でプレゼントしてくれる人をうとましく思う自分に自己嫌悪する
事例を読むと、わたしの行動でだいぶ悩む人もいます。
ありがた迷惑ってやつですね。
確かに相手にとっては「本当は何を考えているのか分からない」ですし、
「アイテムもらいすぎて困る」と人に相談しようものなら
「何こいつ、自慢してんの?」と思われてしまいます。
わたしも「一見、いい人」だったな!
やっと自覚してくれた…とか思われてそう。
たまたま性格が合わなかっただけでしょ。
なるほど一番ヤベェ。
こういう悪気のないところが困るのだと思います。
「ものをあげるタイプ」の事情(言い訳)も書いておくと、
その人にだけあげないと「自分はもらってない」、「自分は嫌われている」とか言う人もいるのです。
すぐに言ってくれればいいのですが、ため込んでから吐き出されると超絶メンドクサイです。
ものを受け取る人が、
「そんなこと思わないw」
「ものをもらう方がメンドクサイよ!」と思うとしたら、
ものをあげる人が、
「見返りなんて気にしてないw」
「ものをあげない方がメンドクサイの!」と思うのと同じですよね。
ものをあげる人だって、
「受け取る人が本当は何を考えているか」は分かりません。
お互い様ってことですね。
話をもどすと、
一見、いい人に困っているあなたは本に書かれている対処法が参考になります。
ちなみに、本に書かれている対処法をとられたらどう感じるの?
そうなんだ、それは大変だね!って言ってプレゼントしないかな。
本に書かれている対処法は「角が立ちにくい」と思います。
同じ対処法を繰り返されたらどう感じる?
感じ悪いなって思って付き合いを考え直す。
本に書かれた対処法を繰り返されると正直感じが悪いので、
一見、いい人と「今後付き合いたくない場合に有効」かもしれません。
わたしは「物をあげるタイプ」の他にも「自分ヤベェな…」と思う事例がちらほらありました。
「一見、いい人」が一番ヤバイは、反省にも役立つ本だと思います。
人間関係に悩んでいる人におすすめできる本
「一見、いい人」が一番ヤバイは、自分は悩んでいなくても、
「悩んでいる人におすすめできる本」です。
わたしは人に相談するより相談を受けるほうが多いのですが、
あまり悩まない人って言われるよね。
気にし過ぎって言われるくらい考えるけど、確かにあまり悩まないわ。
アドバイスしても相手に届かなかったりするんですよね。
「あー…、自分が言ってもダメだなこれ」って思うやつです。
あるある…と思ったあなたとは朝まで語れる自信があります。
相談してくれた人の状態によっては、
人からのアドバイスを聞き入れにくかったりするのですよね。
そんなときは、自分の伝えたい内容に近い本をすすめるようにしています。
本なら自分の好きなタイミングに、自分のペースで考え方を取り入れられるので…。
「一見、いい人」が一番ヤバイは、
- 読みやすくて分かりやすい文章
- 共感できる事例が多い
- 気になる見出しの部分だけ読んでもよい
ので、人間関係の悩みを相談されたときにも使えると思いました。
まとめ
人間関係って、疲れますよね。
「一見、いい人」が一番ヤバイを読むと小さなストレスが大きくなりすぎないかもしれません。
読みやすく、共感できて、面白かったです。
特に「おわりに」の前の文章が秀逸だと思います。
kindle版だと140ページです。
ではまた!